データ(SQL)

【SQL】サブクエリはWTIH句が最強。可読性こそ現場での正義。

本記事概要

対象者

目的

  • サブクエリとは何か理解する。
  • WITH句を使って可読性の高いサブクエリを作れるようになる!

筆者

そもそも「サブクエリ」とは?

完結に説明すると、クエリの中にクエリを作ることです。
クエリの中にクエリを作ることで、より複雑なデータを取得することができます。
言葉だけではイメージが湧かないと思うので、以下が具体例になります。
使用テーブルはpaymentテーブルとcustomerテーブルです。

■paymentテーブル

■customerテーブル

ではこの2つのテーブルを使って、「決済額の合計金額がTOP5のお客様のメールアドレスを取得したい」場合、どのように書けばよいのでしょうか。

WITH句を使わず、サブクエリを使って書くと以下のように書けると思います。

■JOINするテーブルをサブクエリを使って、合計決済額TOP5のみのテーブルにする(top_five_amount)

はい、わかりづらいです。
JOINの中にサブクエリを使って条件を付け加えています。

次章では、WITH句を使えば、どのようにサブクエリが書けるか見ていきます。

可読性がめちゃくちゃ上がるので、見てください!

【SQL】サブクエリはWTIH句が最強

ではここからWTIH句について解説していきます。
WITH句を使えば「クエリ内に新たにテーブルを作る」ことができます。
サブクエリ自体もクエリの中にクエリを書くので、似ているのですが、
WITH句で書くとそのテーブル内で何度でも使い回すことができる点が大きく違います。

■WITH句の使い方

 With
‘作りたいテーブル名’(今回はget_top5_amount_id)
as

 (
作成したいテーブルを作るクエリ
     );

では先程と同じ「決済額の合計金額がTOP5のお客様のメールアドレスを取得したい」場合、WITH句だと以下のように書けます。

結果はもちろん同じです。

このWITH句では、WITH以下で新たにget_top5_amount_idテーブルを作っています。

中身はたった5レコード&2カラムの、以下のようなテーブルになります。

お気づきだと思いますが、上記の結果はWTIH句内の青く囲った部分の抽出結果になります。


そして赤色で囲った部分で、WITH句で作成したテーブルを使っています。

先ほどのサブクエリと比べて非常にわかりやすいですよね。

また冒頭でWITH句のメリットとして述べたように、
WITH句で書くとそのテーブル内で何度でも使い回すことができる点が大きく違います。

今回は先ほど作成したget_top5_amount_idテーブルを使って、
新たなクエリを作りたいと思います。


上記のクエリを見ていただくとお分かりになると思いますが、
get_top5_amount_idテーブルを使って、
新たにget_emailテーブルを作っています。
これは普通のサブクエリではできず、WITH句の非常に便利な機能の一つです。

WITH句まとめ

  1. WITH句の使い方
  2. With ’新たに作成したテーブル名’(今回はget_top5_amount_id) as
    (作成したいテーブルを作るクエリ);
  3. サブクエリと違って、可読性が非常に高く他者に共有しやすい。
  4. WITH句内で作ったテーブルはクエリ内で何度も使用できる。
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